【搭乗者傷害保険と人身傷害保険|任意保険の知識】

搭乗者傷害保険と人身傷害保険

対人賠償保険は、被害者だけに支払われるものです。

 

加害者の運転者や同乗者も死傷することがあるので、それを補償する保険も必要ですね?

 

そういう保険として搭乗者傷害保険と人身傷害保険があります。

 

この2つは違いや両方かける意味などもよく問われるので、それらも併せて説明します。

 

搭乗者傷害保険

被保険者に乗る運転者や同乗者の被害を契約で定められた定額で補償するものです。

 

補償内容の例
死亡 2,000万円
後遺障害 後遺障害等級に応じた定額
ケガ 入通院4日以内1万円、5日以上10〜100万円

 

実際の損害額を基準に算出するのではなく、定額支給なので損害確定を待つ必要がありません。

 

そのため支払いが早いので、当座の治療費や葬儀費用の資金調達に便利です。

 

例えば、人身傷害と違って治療中でも支払ってもらえます。

 

ただ、金額水準は低いので(死亡でも1,000万円とか2,000万円とか)、全損害のカバーには足りないことが多いです。

 

人身傷害保険

被保険者に乗る運転者や同乗者の被害をトータルに補償する保険です。

 

人身傷害保険の特長
  1. 過失割合に関係なく全額補償
  2. 相手の合意を待たずに支払い
  3. 歩行中の交通事故も補償

 

1)過失割合に関係なく全額補償

例えば、運転者や同乗者が後遺障害を負い、損害額が8,000万円だったとします。

 

保険は相手の対人賠償保険のみで、こちらは人身傷害保険には加入していないとしましょう。

 

被害者と加害者の過失割合が40:60だった場合、被害者には損害額の40%マイナス、つまり60%しか支払われません。

 

8,000万円×60%=4,800万円

 

ところが人身傷害保険に入っているとその保険会社が、過失割合に関係なく全額払ってくれます。

 

上の例だと8,000万円払ってくれるのです。

 

保険会社は4,800万円は後で相手に請求するので、保険会社の負担は3,200万円になります。

 

人身傷害保険に入っていれば、4,800万円に加えて、もらえないはずの3,200万円を保険会社が負担して払ってくれるという話です。

 

2)相手の合意を待たずに支払い

保険会社がいったん立て替えて全額払い、相手への請求は後からする形。

 

だから支払いをしぶる相手であっても被保険者には関係ありません。

 

支払いが早く、スムーズに保険金を受け取れます。

 

ただ、損害が確定することが前提であり、治療が長引いた場合などは支払はかなり先になります。

 

支払いが早いとは言っても、搭乗者傷害保険よりはかなり遅く、非常に遅れる場合もあるわけです。

 

3)歩行中の交通事故も補償

他の車を運転している時や同居する家族が歩行中に遭った事故までカバーするのは、搭乗者傷害保険と大きく違う点です。

 

2つ入るメリットはあるか?

搭乗者傷害保険と人身傷害保険は、片方だけに入ることもできるし、両方入ることもできます。

 

それぞれの場合が例示されている保険会社のページがあるので、興味があれば参照してください。

 

(「大人の自動車保険」の例はコチラ

 

それぞれの保険のメリット・デメリット

保険の種類

メリット

デメリット

搭乗者傷害保険
  • 支払いが早い
  • 定額で金額が小さい
人身傷害保険
  • 過失割合によらず全損害が補償される
  • 他の車を運転中や歩行中の事故も補償される
  • 損害確定後の支払いなので、搭乗者傷害保険より支払いが遅い
  • 治療が長引いた場合、支払いは非常に遅くなる

 

両方入っておけば、両方のメリットを享受できることになります。

 

当座の治療費や葬儀代に困ることはないし、少し待てば全損害がカバーされるので中長期的にもお金に困らないというわけです。

 

保険料はそんなに高くないので、できれば両方加入したほうが安心でしょう。

 

両方入るメリットについては、保険会社のホームページにも解説記事が出ています。

 

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