コスパを考えて使うべき保険
自分の車の損害を補償する車両保険について説明します。
対人・対物賠償保険などと違い、必ずしも必要な保険ではありません。
自分の状況をよく判断して、利用の是非を判断すべきです。
車両保険の種類
車が壊れる原因にもいろいろなものがあります。
多種の原因をカバーする保険料の高い車両保険と、カバーする範囲を限定して保険料を下げた車両保険があります。
自分にとってコストパフォーマンスの良い保険を選択すべきです。
下記はSBI損保の例。
補償の範囲 |
一般車両保険 |
車対車+限定A |
---|---|---|
他車との接触・衝突 |
〇 |
〇 |
電柱・建物等との接触・衝突 |
〇 |
× |
当て逃げ |
〇 |
× |
転覆・墜落 |
〇 |
× |
火災・爆発・台風・洪水など |
〇 |
〇 |
盗難・いたずら・落書き |
〇 |
〇 |
飛び石 |
〇 |
〇 |
保険会社によって呼称はいろいろあるようで、ソニー損保では「一般型とエコノミー型」、チューリヒ保険では「ワイドカバー型と限定カバー型」となっています。
補償範囲も会社によって微妙に違ったりするので、詳細をよく確認したほうがよいでしょう。
車両保険を使うデメリット
車両保険を使うと翌年から保険料が上昇します。
少額の修理で車両保険を使うと、トータルでは損をしかねません。
大修理や買い替えで、すぐに自腹で用意できない大きな費用が必要な時にのみ使用を限定すべきです。
車両保険を付けた方がいい人
まず、新車や年式の新しい車です。
逆に10年目以降の中古車だと、保険料がかかるデメリットの方が大きくなります。
車の時価額は、初登録から10年を超えるとゼロに近づくからです。
これは中古車市場の相場とは別の話で、保険上はそう扱われるのです。
高額な古い外車などは、つけるメリットがあるか、保険会社に相談したほうがよいです。
高級クラシックカーに向けた保険商品もあるようなので、そちらの方がいいかもしれません。
車の新しさ以外では次のようなことが判断材料になるでしょう。
- 事故を起こす可能性が高いか?
- 生活に車はどうしても必要か?
- 自費でまかなう経済的余裕はないか?
一番目は、例えば免許を取り立て・ペーパードライバーか、事故歴があるかといったことです。
三番目は、余裕があるなら保険料が上がるデメリットもある保険に頼る必要はないということです。
これらを総合的によく考えて、車両保険を利用するかどうか判断すべきです。